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06.05.31
【燕尾服】
今日は朝から全国的に五月晴れの良い天気で、久しぶりに爽快な気分になった。そこで一つ前の駅で電車を降り、オフィスまで歩くことにした。
途上、ある家の駐車場の天井にツバメの巣があるのに気づいた。親ツバメは不在で雛が3羽愛くるしい顔をのぞかせていた。関心を持ったのは私だけではないようで、1人の通行人がデジカメを持った手を精一杯上に伸ばし、シャッターチャンスを窺っていた。私はと言うと、小ツバメを見ながら二つのことを思い出した。
一つは以前野鳥に詳しい人から聞いた話だが、親ツバメは日本へ渡ってきて南へ帰るまでの間に2、3回子育てをするそうだ。つまり渡って来たときの数倍の数になって南へ帰って行くのだが、翌年の春に日本へ渡ってくる数は、ほぼ前年と同じくらいであるとのことで、生き残ることの厳しさを改めて思い知らされた。
もう一つは“燕尾服”である。男性の夜間用の礼服で、上衣の裾がツバメの尾のように長く2つに割れているところからこの名が付いたとのことである。“燕尾服”のイージーオーダーはあるのかなーなどと思ったりしたのだが、それというのも現在日本では、オーダースーツといえばほとんどが工場システムによるイージーオーダースーツである。極論すれば、採寸技術さえあれば「テーラー」の看板を掲げられる時世である。一方ハンドメイドフルオーダースーツを作れる技能を持ったテーラーの高齢化が進み、後継者となるべき子息は他業種に就業することが多い昨今でもある。技能の継承に危機を感じる。ハンドメイドの「背広」はそう遠くない将来、一般人には着られなくなるかも知れない。レディーメイド、イージーオーダーに押されてはいるが、フルオーダーが末永く一般人にも着られるように、技能が継承され、生き残っていくよう願っている。